夢との葛藤!突然の失業!ライターへの道を開拓した1年を振り返る

新人ライター奮闘記とは

hitch編集部のリソース不足を補うべく、半年前に本格的にライターとして活動を始めた5人が、”ライターの実態”を連載する企画。

新人ライター奮闘記 第一章

テーマ:ライターになって変わったこと・気づいたこと・感じたこと(3/5)

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Hitchにご訪問の皆様はじめまして、Webライター歴9か月のSATORIです。今回はこのメディアの編集者から「新米ライターの生の声を特集にしたい」ということで話を受け、戸惑いながらもマウスを握るに至りました。ライターになる前となった後で変わったことや、ライターの仕事で役に立った今までの経験などについて書いていけたらと思います。

 

ライターになったきっかけ

私がライターを志したのはWebライターとしてデビューするわずか1か月前のことです。大学を卒業して2年間は映画館のバイトで生計を立てながら、本業の音楽活動を地道に続けていました。しかし映画館での勤務を始めて1年半を過ぎたころから自分の将来を憂うことも増え「何か自分の身になる仕事をしないと後々まずい」と転職を考え始めました。

最初に思いついたのは事務の仕事です。仕事を通して電話応対や文書作成などのスキルを身につけようと思いました。しかし事務の仕事はシフトに融通が利かないためバンド活動が続けられない。それで次に保険会社のテレフォンオペレーターに目をつけました。採用され1か月だけ研修を受けましたが、知人がシフト制の事務の仕事を紹介してくれたので、そこで映画館とテレオペを同時に辞めました。ところが、紹介なので絶対に採用されると信じきっていた事務の仕事が破談になり、私は2016年の末、突然無職になったのです。

自分に何の肩書きもなくなると、思考さえシンプルになるのは不思議なことでした。それまでは「夢を追うこと自体が贅沢なのだから単純労働で身を粉にするのが自分の運命」と考えていましたが「自分の得意なことでお金を稼ぐのが最良なのでは?」とふと思い立ったのです。パッと物書きの仕事が頭に浮かび「ライター バイト」で検索してみたところ、思ったよりたくさんの求人がヒットしました。これならいける!とほくそ笑んでから2週間後のライターデビュー。なんでも探してみるものだなと思いました。

 

ライターになって気をつけるようになったこと

Webライターの仕事を始める前から個人でブログを運営していたので、漢字の使い方や言い回しで自信のないものは調べてから使うようにはしていました。しかし第三者のチェックを通すことはなかったので、誤字脱字のある文章を公開してしまうこともしばしば。仕事では原稿を作成した後に文章校正ツールを使うので、見過ごしていた間違いを修正することができます。自分の文章のボロを自分で修正できるのはとてもありがたいです。

ライターになって特に気をつけるようになったのは、情報の正確性です。Webライティングはインターネットの情報を元に記事を作成するため、事実には根拠を添えること、出典を示すことを徹底しています。また、Webライティングでは検索エンジンでの上位表示を狙うためのテクニック(SEOという)を駆使して文章を作成しなければなりません。特定のキーワードを随所に使って文章を書くようになったのも大きな変化です。

 

ライターの仕事のおもしろさ

ライターの仕事はクライアントの意向を汲みつつ、有益で正確な文章を作成することです。ニュアンス重視の個人ブログと違い、あまりユーモアに凝りすぎるとディレクターの編集で容赦なくカットされてしまいます。情報の正確性や文章のわかりやすさに注意しつつ、比喩や文末表現のバリエーションでいかに自分らしさを出せるかというところが難しさでありおもしろさでもあります。

日常生活で生まれた疑問や失敗が記事のネタになることもあります。自分で抱えているだけではただ辛い経験も、情報収集をして根拠を集めれば記事としてリサイクルすることができるのです。このようにして人知れず日常のストレスを成果物に昇華させているライターは少なくないのではないでしょうか。

また、記事作成によって自分の知らない世界に詳しくなれるのも魅力のひとつです。美容、旅行、経理、建築、恋愛など、様々な分野の文章を書くので世の中のトレンドにも敏感になり世間話で困らなくなります。私は婚活のコラムを書くことが多いので、友達の恋愛相談を受けても具体的なアドバイスができるようになりました。

 

ライターとしての目標

看板のキャッチコピーや広告の見出しなどを意識して見ると、消費者の不安をあおるような文句にドキッとすることや、ストーリー性のある文章に目頭が熱くなることがあります。そんな具合で、他人が書いた文章やコピーには敏感に反応しつつ、そのテクニックを盗んで読む人に感動を与えられるような文章を書くことが私のライターとしての目標です。

この体験談がライターの仕事を始めようかどうか悩んでいる方の役に立てれば幸いです。

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SATORI
福島県出身の25歳。インディーズバンドのボーカル・作詞作曲を担当しながら、Webライターとして原稿執筆に取り組み、週に3日は居酒屋でも勤務するゴリゴリのフリーター。韻を踏むのが趣味で何より語感を重視する自称リズム系ライターである。陰謀・宇宙・近未来系の話題に敏感で、最も気になる人物はスペースX社のイーロン・マスク。

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